CliffroseLetter.Vol.63 夫のいます山・Mt.Baker

1、旅立ちの日
2、蜂鳥
3、クリフローズ通信をお届けします
4、ヘンケルの牛刀
5、新春笑い話をお届けしましょう
6、出版のごあいさつ
7、I got landed immigrant status
8、小さな総括
9、裏の庭でつくしを見つけました
10、April 4 '00: イリーナの話
11、July '00: Vancouver便り
12、Oct. 29 '00: 酔歌祭のこと
13、Nov. 26 '00: 藤村の根無し草四つの巻の序
14、Sep.16 '00: I got new boyfriend.
15、Mar. 15 '01: 素晴らしい春の始まり
16、Oct. 11 '01: 酔歌祭
17、アドレス変更のお願い
18、Dec. 22 '01: 酔歌祭の御礼
19、Jan. '02: A Happy New Year to Everybody.
20、Mar. 20 '02: 息子たちへ
21、今旅立とうとしている母へ
22、「すばるのかなた」ご出版に寄せて
23、柳谷千恵子油彩小品展のお知らせ
24、柳谷千恵子油彩小品展の御礼
25、Cliffrose Letter Jan. 1.2003 :あけましておめでとうございます
26 Cliffrose Letter March 13 2003 停電 in Canada
27 Cliffrose Letter Nov.19.'03 息子の来加
28、Cliffrose Letter Dec.28 '03 眠れない夜は・・・。
29Cliffrose Letter Oct.6.2004 食い物の話
30..Cliffrose Letter Oct.25 2004  個展のご案内
31.Cliffrose Letter Dec.30. 2004 昨日はどこにもありません。
32.独り女の独り言
33.死生観
34.数々の出会い
35.Feel Guilty
36.旅立つ親友太田則子へ送る言葉
37.映画の話
38.狭い地球
39.英語でのコミュニケーション 将城
40.モーツアルトとサリエリとChieko
41.商売と信頼関係 将城
42.VOL.36 Cliffrose Letter Dec.30.'05 平穏・平凡・平和
43.Cliffrose Letter vol. 37 - 年賀状とクリスマスカード

44.Mr.Revenko& Mr.Ohyama  

45.Cliffrose Letter vol. 38 ‐ 謙譲の美徳と外国人
46.Vol.39 Cliffrose Letter Feb.18.'06 春のお知らせ
47.Vol.39 Cliffrose Letter Feb.18.'06 花のお知らせ
48.Vol40 Cliffrose Letter Apr.22.'06 イゴール氏と大山氏
49.Mr.Ohyama's Mail
50.Vol.41on Jun 25, 2006 - 住みやすいのはドッチ?日本vsカナダ
51.Vol.42 「崖の薔薇」と町名変更訴訟雑感
52.Vol.43  クリスマスって何の日?
53.Vol.44  Cosmopolitan  コスモポリタン
54.Vol.45 遅い夏の訪れ
55.Vol.46 バンクーバー外食事情
56.Vol.47大根おろしと「ちりとてちん」
57.Vol.48 あけましておめでとうございます
58.Vol.49カナダ人の日本語理解度
59.Cliffrose Letter Vol.48 あけましておめでとうございます
60Cliffrose Letter Vol.50 2008.Apr. 世代交代のとき?
61CliffroseLetter Vol.52 29.Aug.:2008 一粒のトマトの種もし死なずば・・
62CliffroseLetter Vol.53 29.Aug.:2008 匂いの野菜
63.CliffroseLetter Vol.54 5.Oct.2008 フランス生まれのトマトその後
64.CliffroseLetterVol.55 ナイアガラとアメリカ
65.CliffroseLetterVol.56 リサイクルin Canada
66.CliffroseLetterVol.57 新年のご挨拶
67.CliffroseLetterVol.55 往く年来る年

皆様、いかがお過ごしでしょうか。カナダは急速に秋が深まり、

すばらしい紅葉の季節になりました。しかし、すくに長い冬の

始まりです。オリンピックもすぐですが、大混乱の建設ラッシュも

早く収まってもらいたいものです。さて、CliffroseLetterの駄文を

またまたお送りいたします。

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もうすぐまた11月21日がくる。

あれは1997年だったから、夫が逝って丸12年。13年目に

入ろうとしている。

先日夫の妹から電話があり、夫の友人たちが13回忌に

参列したいと知らせがあったが、帰国のつもりはないのか

との問い合わせだった。

海を越えて聞こえる妹の声は時々くぐもって、涙声に聞こえた。

夫が逝ったときから、私は私の思うまま、お別れの式も

仏式ではなく、音楽葬にしたし、以来すべてのつながりを

断ち切ってわがままに生きてきて、悔いはない。

義母を妹に押し付け、後ろめたくないことはないけれど、

残された時間は自分のためにだけと私は決めて、ふるさと

から遠くカナダにまで逃げて来てしまっている。

夫は田舎では戒名を持っていて、手厚く仏式で葬られて

いるらしい。彼の戒名を私は知らない。

私は、夫の遺灰を、カナダ中と、大方は、私が勝手に

「お父さんの湖(うみ)」と名づけているMt.Bakerの山頂の

小さな湖のそばに散骨している。MT.Bakerは我が家の

ゲストリビングから毎日美しく見える。USはワシントン州の

4000メートル足らずの富士山に似た万年雪の山である。

今年も九月中ごろ、息子と共に夫に会いに行ってきた。

火山岩の道を、杖をたよりに辿りながら、来年はここまで登れる

だろうかと思う。青い空にすがすがしい空気を食みながら、

私は膝の痛みをこらえていた。来れなくなれば、リビング

からこの山を観ているだけでもいいだろうか。この年に

なると、明日がわからない。

私が逝ったら、あと少し残している夫の遺灰と混ぜて、

改めてカナダ中に散骨するように、息子には遺言してある。

私たちに墓は要らない。神も仏も必要ない。この美しい

自然があればよい。

こんな女を長く妻にしてきた夫だから、Mt.Bakerのてっぺんで

きっと納得しているに違いない。

私のカナダ移住も11年半になる。無謀な移住も、カナダの

やさしさに守られて、ここまで生きてこられた。私はこの11月の

誕生日からカナダでもわずかだが年金がもらえるそうだ。

カナダ政府に感謝である。

添付はMt.BakerとMt.Syuksan。

柳谷Chieko拝


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Love from Chieko Yanagitani in Greater Vancouver
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