とうとう、二十世紀の終わりのときがやってまいりました。この世紀の半ばに

生をうけ、この世紀の半ば以上を、試行錯誤ながら、生き抜いて、ここに、私は、

今、居ます。ともに38年の時を過ごした、夫、柳谷晏秀は97年の11月に旅立ち、

98年5月に、私はCanada,GreaterVancouverにて、新しく巣づくりをはじめました。

 柳谷晏秀との長い生活については、すでに拙著「グラデュエイトフロム」にも書き

尽くしましたが、私の人生において、綴られた苦しい中にも幸せな物語として、今、

満足して思い起こすことができます。

 私は長く、人は一つのStoryしか、生きられないものと決めていました。いや、

ほかにStoryが存在するかどうかなど、思いいたらなかったといったほうがいいかも

知れません。それほど幸せだったといえますし、また、それほど若かった、おろか

だったともいえます。

なりわいではないにしても、私はものを書く人間であったにもかかわらず・・・。

 知ったようにして、幾つも物語を書きました。生や死を。まるで神のように・・・・。

しかし、それは架空にして、空虚。すべては幼い物語でした。

 私は何も知らなかった。夫があのように突然私を捨てて旅立つまでは・・・。私は

奈落の底にいました。私は希望のすべてを失って、立ちつくしていました。私の物語は

終わったのでした。

 なぜCanadaに来たか。私は奈落の底から逃げたかった。それです。それだけです。

いろいろ理由はほかにもあります。しかし、とにかく、自分の置かれた状況から逃げ

たかった、自分からも逃げたかった。

 そして、私は、まず自分から、夫の思い出から、過去から、日本から、たくさんの

私を絡めているものたちからの逃亡先に、何度も来訪したことのあるCanadaを

選んだのでした。 これは正しかった。決断はeasyだったけれど、選んだCanadaは

とても優しい国だった。

 そして、このCanadaにもう一つ物語は存在したのです。私は今、もう一つの物語を

生きつつあります。おそらく最後の・・。

 1999年9月 私は永住権をArtistのCategoryで獲得することができました。

私の年齢ではとてもirregularなことだと友人たちは言います。「もう、これで、

この国で死ねる」というのが、私の一つ言葉なのですが、私の紡ぎつつある

物語の強力な助っ人であります。

 B.C.州のDriver Licence, ID Card, Care Card,カナダにおけ三種の神器、

今、私の宝物です。

 ここに来て、たくさんの多国籍の友人ができました。そして、新しいE-Mail,

Chat Friends。私の新しいStoryにさまざまな味付けをしてくれる人たちです。

私は彼らにどれだけ慰められたか知れません。

 Millennium私のStoryはどのように展開していくのか・・・。私自身もとても楽

しみにしています。

 皆様に幸多からんことを願って、世紀末最後のCliffrose letterを締めくくる

ことにいたします。よいお年をお迎えくださいませ。

with love.

Chieko Yanagitani

2967 Cliffrose Crescent Coquitlam B.C.Canada,V3E 2T2

 0041-1-604-945-5945

             
時々は私のURLをのぞいてみてください。カナダの様子が少しわかるかも知れ

ません。また、なにか、お知りになりたいことがあればいつでもお尋ねください。

すぐにお返事を差し上げます。

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LETTER
ARTSTUDIO YOKOHAMA B&BCLIFFROSE QUESTS MYHOUSEINJAPAN

1、旅立ちの日
2、蜂鳥
3、クリフローズ通信をお届けします
4、ヘンケルの牛刀
5、新春笑い話をお届けしましょう
6、出版のごあいさつ
7、I got landed immigrant status
8、小さな総括
9、裏の庭でつくしを見つけました
10、April 4 '00: イリーナの話
11、July '00: Vancouver便り
12、Oct. 29 '00: 酔歌祭のこと
13、Nov. 26 '00: 藤村の根無し草四つの巻の序
14、Sep.16 '00: I got new boyfriend.
15、Mar. 15 '01: 素晴らしい春の始まり
16、Oct. 11 '01: 酔歌祭
17、アドレス変更のお願い
18、Dec. 22 '01: 酔歌祭の御礼
19、Jan. '02: A Happy New Year to Everybody.
20、Mar. 20 '02: 息子たちへ
21、今旅立とうとしている母へ
22、「すばるのかなた」ご出版に寄せて
23、柳谷千恵子油彩小品展のお知らせ
24、柳谷千恵子油彩小品展の御礼
25、Cliffrose Letter Jan. 1.2003 :あけましておめでとうございます
26 Cliffrose Letter March 13 2003 停電 in Canada
27 Cliffrose Letter Nov.19.'03 息子の来加
28、Cliffrose Letter Dec.28 '03 眠れない夜は・・・。
29Cliffrose Letter Oct.6.2004 食い物の話
30..Cliffrose Letter Oct.25 2004  個展のご案内
31.Cliffrose Letter Dec.30. 2004 昨日はどこにもありません。
32.独り女の独り言
33.死生観
34.数々の出会い
35.Feel Guilty
36.旅立つ親友太田則子へ送る言葉
37.映画の話
38.狭い地球
39.英語でのコミュニケーション 将城
40.モーツアルトとサリエリとChieko
41.商売と信頼関係 将城
42.VOL.36 Cliffrose Letter Dec.30.'05 平穏・平凡・平和
43.Cliffrose Letter vol. 37 - 年賀状とクリスマスカード

44.Mr.Revenko& Mr.Ohyama  

45.Cliffrose Letter vol. 38 ‐ 謙譲の美徳と外国人
46.Vol.39 Cliffrose Letter Feb.18.'06 春のお知らせ
47.Vol.39 Cliffrose Letter Feb.18.'06 花のお知らせ
48.Vol40 Cliffrose Letter Apr.22.'06 イゴール氏と大山氏
49.Mr.Ohyama's Mail
50.Vol.41on Jun 25, 2006 - 住みやすいのはドッチ?日本vsカナダ
51.Vol.42 「崖の薔薇」と町名変更訴訟雑感
52.Vol.43  クリスマスって何の日?
53.Vol.44  Cosmopolitan  コスモポリタン
54.Vol.45 遅い夏の訪れ
55.Vol.46 バンクーバー外食事情
56.Vol.47大根おろしと「ちりとてちん」
57.Vol.48 あけましておめでとうございます
58.Vol.49カナダ人の日本語理解度
.59.Cliffrose Letter Vol.48 あけましておめでとうございます
60.Cliffrose Letter Vol.50 2008.Apr. 世代交代のとき?
61.CliffroseLetter Vol.52 29.Aug.:2008 一粒のトマトの種もし死なずば・・
62.CliffroseLetter Vol.53 29.Aug.:2008 匂いの野菜
63.CliffroseLetter Vol.54 5.Oct.2008 フランス生まれのトマトその後
64.CliffroseLetterVol.55 ナイアガラとアメリカ
65.CliffroseLetterVol.56 リサイクルin Canada
66.CliffroseLetterVol.57 新年のご挨拶
67.CliffroseLetterVol.58 往く年来る年
68.Cliffrose Letter Vol.60 柚子の栽培とおからの話
69.Cliffrose Letter Vol.61 チビた鉛筆と蕗の薹 
70.Cliffrose Letter Vol.62カナダ産の新生姜 
71.CliffroseLetter.Vol.63 夫のいます山・Mt.Baker
72.CliffroseLetter.Vol.64 秋から冬へのカナダの風物詩
73. Cliffrose Letter vol. 65 年末のご挨拶 デフレ雑感
79.CliffroseLetter Vol 66. 今年得たもの無くしたもの  
80.CliffroseLetter Vol 67 日加サービス比較
81.Cliffrose Letter Vol .68  Cliffroseはひきこもり

 


CliffroseLetter 1998_2009
小さな総括   1999.Dec.30